Date - 2017.05.29
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豪華客船で働くことのメリットとは?
世界中でバケーションの選択肢として、
旅の一つの形として、
ここ数年めまぐるしい成長を遂げているのがクルーズ旅行。
日本に寄稿する船の数が年々増え、
テレビやネットニュースにも取り上げられる機会が増えてきた豪華客船ですが、あなたは、そこで働くことを考えたことがありますか?
かれこれ3年半ほど豪華客船で働いて来ましたが、
その中で日本人クルーと出会う機会はほとんどありませんでした。
世界各国、多いときには50カ国以上からクルーメンバーが集まる船で働いて来ましたが、その中で日本人は少数派、居ても2、3人、
むしろ自分が船での唯一の日本人という事の方が多かったです。
大きな理由の一つにクルーズ会社のほとんど海外の会社で、
日本人からしたらどうやってそこに就職すればいいかわからない、
むしろ豪華客船で働くという選択肢がある事すら知らなかった人がほとんどなのではないでしょうか。
かく言う僕も実際に船に乗る1年前までは、
豪華客船で働くなんて考えたことも無かったし、
そんな仕事があるなんて想像すらしてませんでした。
今後、日本クルーズが増えるとともに
日本人クルーを求めるクルーズ会社が増えてくるように思います。
まあ、中国人をターゲットとしている会社が多いので、
日本人の大量採用が期待できるわけでは無いように思えますが、
それでも日本人が豪華客船で働く道と
日本人が働けるポジションの幅は以前より広がったのではないかと思います。
そこで今日は実際に豪華客船で働くクルーの視点から船で働くメリットをご紹介して行きます。
Contents
仕事をしながら色々な国、いろいろな都市に行ける
何と言っても一番のメリットはこれでしょう。
世界を旅したい人にとってはとても魅力的だと思います。
それに港に寄っている間は友達と街を回る事が殆どだと思うので、
そうそう危ない目に会うことはありません。
旅をしたいけど1人じゃ心細いという人にはもってこいでしょう。
乗る船の航路によってどこに行けるか、
どれだけの数の国を周れるかは大きく変わって来ますが、
3年くらい船で働いてるクルーは平均40カ国くらいは周ってると思います。
僕は現在40カ国ちょっとですが、これでも他のクルーからしたら少ない方かと。
まとまった休みが取れる
一度船での仕事が始まれば4-9ヶ月、
職種によって契約が何ヶ月になるかは変わりますが、平均半年間は船に拘束される事になります。
代わりに、契約が終わったあとは2-3ヶ月の休みが取れます。僕の場合(鍼灸師の場合)は自分でバケーション期間を決めれるので、もっと長い、逆に短いバケーションを取る事も可能です。
このまとまった休みの間に旅行をしたり、
家でゆっくりしたり、好きに時間を過ごすことが出来ます。
貯金が出来る
船の上では衣食住のうち、
食と住が保障されているので、
港で贅沢しない限りお金を使う機会がそもそもあまりありません。
やろうと思えば1ヶ月1円も使わず生活する事も可能です。
まあ、船のバーで飲んだり、ネットを使うためになんだかんだ出費は出るのですが、それでも普通に暮らしてたまに外食しても月5万円も行きません。
なのでショッピングで浪費しない限りまとまったお金を貯める事が出来ます。
世界中に友達が出来る
世界各国からクルーが集まってくるので、
その分世界中に友達が出来ます。
船を降りた後も交流すれば、
彼らの国に行ったり、
彼らが日本に来たりなど、
日本に住んでいてはなかなか出来ない交流をする事が出来ます。
僕は友達の住む国に結構遊びに行くのでそこのローカルな生活に触れる事が出来、それも一つの豪華客船で働く事のメリットなんじゃないかなと思います。
それに行く先々の国に友達がいれば旅がもっとしやすくなりますしね。
自分の次のステップへの準備期間、キャリアアップへの布石になる
船に乗った後に大学へ進学したり、
大手企業に就職したり、
陸地の会社で良いポジションの位置に就職するクルーメンバーは結構な数います。
豪華客船は基本的に5星のホテルのようなものなのでそこで働いていたというだけである程度のステータスになります。
船で働きお金と経験を貯めて次の目標に向かう為のステップとする事が出来ます。
長いバケーションが将来のことをいろいろと考える良い機会にもなりますしね。
いつまでも記憶に残る非日常な経験といつまでも縁が続く深い出会いを得る事が出来る
船とは狭い社会です。毎日同じ人と過ごし、同じ場所で生活し、同じ経験を得る事が出来ます。
それが煩わしくなったりもしますが。
よくクルーメンバーが言うのは、
船での1年は陸地での10年にも相当するくらい濃い時間だということ。
そんな中で出会った友人は一生の友となります。
ネット社会の束縛感から抜け、自然の中で暮らすように余計な情報が入らない
今の世の中はどこに行っても大量な情報が日々入って来ます。
それら全てを拒む事は陸地で生活していると難しいでしょう。
しかし、船の上はネット代が高いこともあり、
余計な情報があまり入って来ません。
完全にシャットアウトすることもできます。
もちろん自分から情報を集めることは可能ですが、陸地に比べると絶対的な情報量は少なくなります。
そのおかげで自分と向き合う事が出来ます。
外からの刺激が無い分内側へと意識を向ける事が出来ます。
自分の内面を知る良い機会になりますし、
情報過多の生活に疲れた人にはちょうど良い環境なのかもしれません。
いやでも英語が上達する
船の中の共通言語は英語です。
つまり日常から英語を話す環境、
話さないといけない環境になります。
英語が話せなければ仕事になりませんので。
最初はたどたどしい英語しか話せなかったとしても船で働いて行くうちにどんどん英語が話せるようになります。
僕は今では英語を話す事が全く苦ではなくなりました。
むしろ日本語で話すより楽に感じます。
高校生の頃将来英語なんて絶対使わないと思って勉強せずテストで赤点を取っていた自分からは想像できないほどの上達ぶりです。
もちろん英語を流暢に話すためには船に乗った後の個人の努力が必要ですけどね。
船では何の職種で乗るかによってライフスタイル、給料、労働時間が大きく変わってくるので、メリットとデメリットが変わって来ます。
今回紹介したのは、大部分のクルーメンバーに当てはまるものではあってもすべてのクルーメンバーに当てはまるものではないと言うことを忘れずにいてください。
今日は豪華客船で働く事のメリットだけをあげましたが、
デメリットももちろんあります。
なので次回はデメリットについて書こうと思います。
個人的に思うのはデメリットを超えてあまりあるほどメリットの方が大きいんじゃないかなと。
まあ、どう感じるかは人それぞれですけどね。
MITS
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