Date - 2016.04.01
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英語を話したいのなら
こんにちは。
今日はカリブ海にあるケイマン諸島、グランドケイマンよりお届けしております。
日本では夏から秋に移る頃ですが、こちらは今日も夏ど真中といった天気です。
今回は以前好評だった英語を話すシリーズ第三弾
3記事目の今回は、英語を流暢に話す上で大事なポイントを僕の経験からご紹介したいと思います。
教科書には載っていない、実際に英語を話しているMITSだからこそ伝えることが出来ることを書いていきます。
以前の記事にも興味がある方はこちらへどうぞ
第一弾:英語を話せるようになる為には
英語を話す上で重要なこと
僕が外国語を話す上で一番大事にしていることは”違い”を理解することです。
これは言葉を話す以外のことでも重要なのですが、
新しいことを習得するためには今まで自分が知っていることと何が同じで、
何が違うのかを知らなければなかなか上手く行きません。
では、日本語と英語の違いとは何でしょう?
使う文字が違いますね。
文法も違います。
発音が違いますし、発声方法も違います。
もっと言えばその言葉が使われてきた文化や背景にも大きな違いがあります。
それらを踏まえた上で言語を学ぶことでより早く外国語が話せるようになります。
日本人が英語を話すときに一番陥りやすい問題の一つに、
耳で聞いた英語を頭の中で一度日本語に翻訳して日本語で理解し、
その回答を日本語で考えてそれを英語にまた翻訳してから話すという余計なプロセスを踏んでしまう。
ということがあります。
僕も初めはそうでした。
しかしこれは、本を読んだり学校のテストを受ける上ではあまり問題がなくても
実際の会話では大きなタイムラグを生み会話のスピード遅くなるという問題が生じます。
観光に行き買い物をするくらいなら問題はないかもしれませんが、
実際の生活で使ったり、仕事で英語を使う上では大きな問題になります。
日本語で会話をするスピードで英語が話せればその分話も弾みますし、
仕事では仕事効率にも関わるので話すスピードというのはとても大切です。
どれだけ知識や知恵を持っていてもそれを伝える術が無ければ役に立ちません。
日本にはまだ海外に広まっていない素晴らしい考え方や文化がたくさんあるのにそれを海外へと伝えるのに受け身で相手が日本語で聞きに来てくれるのを待っているようではうまく伝わりません。
文字や映像でも情報は伝わりますが、
生きた情報というのはやはり生の言葉でこそより伝わります。
自分の良さを知ってもらう上で英語が流暢に話せるのは海外に情報を発信する上でとても重要なことだと思います。
一番良いのはやはり聞いた英語を英語で理解し、英語で答えを考え、英語で答えるということです。
つまり、僕らが普段日本語でやっていることをそのまま英語でやるということです。
言うは易く行うは難しと言いますが、
その難しいことを行うために必要となってくるのが冒頭で言った”違い”を知ることです。
練習法について
僕が船に乗ってから英語を上達させる上で実際に行ったプロセスを簡単に言えば、日本語を一切忘れ、赤ちゃんが言語を覚えるようにゼロから発音、単語、言葉をスパの同僚に教えてもらいました。
発音がわからなければ相手の喉に手を当てて喉がどうふるえているのかを感じて理解する。
発声方法がわからなければ相手の口の動きを舌の動きを喉の動きを顔の動きを観察して理解する。
何度も何度も繰り返し単語を発声し、それがあっているかどうかを確認してもらう。
コツがつかめたらひたすら繰り返し、自分のものにする。
そういった地道な努力を繰り返したことで今僕は何の問題もなく流暢に英語を話せています。
上達を遅らせる理由
外国語を話す上で邪魔になるもののうち一番上達を遅らせるのは、
”言葉を文字で捉える”ということだと僕は思っています。
これだけでは僕が何を伝えたいのかイメージが付きにくいと思うので例題を挙げます。
あなたがイングリッシュスピーカーに何が食べたいかと聞かれた時にりんごが食べたいと言う場合、
英語と日本語を文字で捉えているとまず頭の中で、
私はりんごが食べたい。
と日本語で考え、
それを
I want to eat an apple.
と英語に翻訳してから
アイウォントゥーイートアンアップル。
と言葉に出すというプロセスを経ることになります。
文字で捉えるからこう言ったプロセスを踏むことになります。
じゃあ、それをストレートにI want to eat an appleと言うためにどうしたらいいかと言うと
文字ではなく頭の中にりんごが食べたいという絵・映像を思い浮かべてそれを言葉にすればいいのです。
アップルという言葉を知らなくても画像を見せればりんごを相手に伝えることが出来ます。
つまり頭の中で考えるときに文字ではなく、絵、もしくは映像で物事を捉えることが出来ればそれを英語の時は英語で日本語の時は日本語で言葉に出せば、翻訳するプロセスが必要なくなります。
英語を聞く時も同じで、文字で捉えるのではなく、絵や映像として相手が言ってることを頭の中にイメージ出来れば理解がしやすくなります。
もちろんそうなるためには、単語をある程度知っていなければいけません。
しかし、逆に言えば単語さえ知っていればすぐに英語を話せるようになります。
日本人は義務教育で英語を習ってきているので個人差はあれどいろいろな英単語を知っています。街中にもいろいろな英語が溢れていますし、発音方法さえつかめれば英語を話し始めるのはフランス語やロシア語に比べればさほど難しくないです。
これを実行するだけでも会話のスピードはぐっと早くなると思います。
発音について
言葉を流暢に話す上で大事なのは発音です。
ジャパニーズイングリッシュとEnglishではやはり発音に違いがあります。
いわゆるローマ字読みでは、正しい英語の発音は出来ません。
流暢な英語を話すためには英語の発音を覚えなければなりません。
例えば、
日本人が苦手なものにRとLの発音があります。
日本語だとRaとLaに発音の違いはありません。両方とも文字で読むと”ラ”になります。
しかし、英語で発音するときにRaは舌が口の中で丸まりますが、Laの場合は舌が伸びて上の歯にくっつくようにして発音します。
わずかですが違いがあります。
僕が苦手な発音に“th”の発音があるのですが、これは日本語にはない発音です。“th”の発音をする際は、上の歯と下の歯の隙間を少し開け、そこに舌を挟むようにして息を吐いて発音します。
日本人は“th”を“シ“と発音してしまいがちですが、正しくは“シィ“です。これは文字ではとても表現しにくいし、理解しにくいので実際に声に出して耳で聞いて確認する方がいいです。
文字で発音を伝えるためにあえて日本語で書いてますが、
英語を話すようになるためには日本語を頭の片隅に置いて英語で英語を学ぶ方がいいのでみなさんは練習をするときはなるべく日本語のことはあまり考えないようにしてください。
例題を挙げましょう。
先ほど例として出したI want to eat an appleをどうすれば英語の発音になるのか考えてみましょう。
“I”はそのまま“アイ” で問題いないと思います。
“want”は綴りは“a”ですが、発音は“o”の発音になります。
つまり“w”と“o”と“n”で“ウォン”という発音で、最後に“t”が付く形です。
英語は大体最後の文字はあまりはっきり発音しない傾向があります。特にイギリス英語ではその傾向が強いです。
なので“want”は最後の“t”の発音が小さくなり“ウォント“となります。さらにこの場合“want”の後に“to” が来るので“want”の“t”はもう発音しません。
“want”と“to” がくっついて“ウォン トゥー“となります。
英語の場合はこのように語尾の発音の仕方が次の単語次第で変わります。
その次の“eat”のような母音が二つ重なる単語の発音の仕方が流暢な英語を話す上でちょっとしたポイントになったりします。
ジャパニーズイングリッシュで現せば“eat”は“イート“ですが、英語の発音では“e”と“a”を意識した発音になるので“e”と“a”を同時に発音します。
ちょっと理解しづらいかと思いますが、日本語で書くと“イイート“という感じで“e”単体の発音とは微妙に異なります。これはイングリッシュスピーカーは無意識でやってるので本当にちょっとした意識の差です。
“e”と“ea”の違いなんて普段話していて意識をすることはまずありませんが、初めのうちはそう言った細かいことに意識を置いておくとネイティヴっぽい発音になっていきますよ。
最後は、“an apple”ですが、ここにも小さな意識のポイントがあります。注目すべきは語尾と次の単語の最初の文字です。
つまり“an”の“n”と“apple”の“a”
これらは単体で発音すれば“アン“と“アップオール“(小さいオとルはほとんど発音しないで口の形を作るだけという感じ)ですが、
続けて発音すると“アン ナップオール“と“ア“が“ナ“に聞こえたりします。
これは前の単語の子音と次の単語の一文字目の母音が繋がって聞こえるせいです。
(何言ってるかよくわからないという人は「探偵ナイトスクープ」の名古屋の近藤産興のCM回を観ると意味がわかるかと思います。)
ちなみに“apple”も“アップル“ではなく“アップオール“と書いている理由があります。
それはなぜか考えてみてください。
それがわかれば僕が伝えたいことがしっかり理解出来ていると言えます。
全てをつなげて言えば、
I want to eat an appleは、“アイ ウォン トゥ イイート アン ナップオール“となります。
ご理解いただけましたでしょうか?
ちなみに口語では“want to”をよく“wanna”に短縮します。発音は“ワナ“
なので僕が普段の生活でりんごを食べたいという場合は、
” I wanna eat an apple”(“アィ ワナ イイート アン ナップオール“)になります。
これはいわゆるスラングですが、日本語にもたくさん俗語があるように英語にもたくさん俗語があるのでそれらを覚えるとよりネイティヴスピーカーっぽくなりますよ。
会話の中では、普段はスラングを使ってる場面であえて正しい英語の形で強く言うとその言葉を強調するのに使えます。
これもまた経験から得た言葉の使い方です。
言葉ではなく文字から学ばないと頭に入らないという人は、
英英辞書と英和辞書を片手に全て英語で書いてある、アメリカ人の子供が言葉や文法を学ぶ上で使うテキストを使って勉強するといいかと思います。
実際、現地の語学学校では英語のテキストで英語を学びますし。
日本語で英語を学ぶより難しく思うかもしれませんが、そっちの方が理解するスピードが早いと思いますし、矛盾が出ないのでむしろその方が理解しやすいです。
まとめ
言語を学ぶ上でとても役に立つのが、その言語が作られ使われてきた文化や背景を知ることです。
日本語であれば、繊細な表現の仕方や目上の者を敬う言葉が多くありますが、それは日本の文化にそういったものがあるからです。
英語には、WouldやMayやCouldなど少し言葉に変化をつけることはありますが、日本語のように尊敬語、謙譲語、丁寧語のような多様な変化はありません。それは英語圏には日本のような上下関係の文化がなく、良くも悪くも年齢による縛りが少ないからです。
もちろん紳士の国と言われるイギリス英語とアメリカ英語では違いがありますし、日本にも方言があるように都会英語の発音と地方英語の発音にも違いがあります。特にイギリスでは英語の話し方や訛りによってその人がどの階層の出身かがわかるそうで、未だ社会では階層意識が残っているそうです。
一概に英語と言っても世界には様々な英語があります。
アメリカ英語とイギリス英語が違うように国や地域によって訛りがあります。
だから日本語訛りがあっても悪いことではありませんし、それが当たり前です。
日本人は完璧な英語しか話したがらず、綺麗な発音が出来ないことに恥ずかしさを覚えがちで、人前、特に同じ日本人の前で英語を話したがらないですが、これにも日本の文化が深く関わっているように思います。
ようは日本人であることによるメンタルブロックがかかっている人が多く、それが日本人が英語を話せない要因になっているように思います。
人間は誰しもみな失敗をします。それは生きていく上で当たり前のことですし、失敗をしたからといってそれは笑われるようなことではないと僕は思います。
日本は昔から他人の失敗を指摘し、他人の足を引っ張る傾向にあります。
日本のテレビやニュースなんかを見ていると特にその傾向が強いです。
それが失敗に怯え新しいことに挑戦しづらい雰囲気を作っていると僕は思いますし、日本のそういったところが嫌いです。
人の失敗を笑うなと言いたいし、
他人の嘲笑など気にするなと言いたいです。
話が少々ずれてしまったので本題に戻します。
英語を話す上で一番手っ取り早いのは英語脳を作ってしまうことです。
もっと言えば自分の中に新しく英語を話す人格を作ることと言っていいかもしれません。
どういうことかというと、英語を話すときは役者が役を演じるように英語を話す自分を演じるということです。
実際、僕は英語を話すときと日本語を話すときでは立ち振る舞いに違いがあります。
英語で話すときのほうが感情表現が豊かになり身振り手振りが大きくなります。声も英語を話すときの方が高く大きように思います。
また、英語の時の方がフレンドリーになります。それは英語に敬語がないというのが関係しているのもありますが、僕自身が日本語を話す自分とは違った自分をあえて演じるようにしてきたというのも関係しているように思います。
英語を話し始めたのはアメリカだったのでそこで生きていくために助けてくれる友達が必要でした。それにはフレンドリーになる必要があったし、
新しい環境で新たなことに挑戦したいという思いもあったのであえて普段の自分とは違う自分を演じたりしてました。
まあ、ずっと演じるのは疲れるので英語を話していても素の自分に戻ることはありますが、やはり仕事で英語で話すときはスイッチが入ります。
英語脳が出来上がってしまえば、英語で考えて英語を話すようになるので何の問題もなくなります。
そして面白いことに英語脳が出来ると日本語で考えるのとは違った考え方が出来るようになります。
これは研究でも明らかにされているのですが、他言語で考え事をすると母国語で考え事をするときと違った思考回路を使うことになり、違った考え方をしやすくなります。
国や文化によって国民性が違うのは話す言語が大きく関わっているとも言えます。
同じ日本語でも関東と関西、東北、九州では方言に違いがあり、住んでいる地域によって性格や考え方に違いがありますよね。
それと同じです。
最後に
英語は聞けなければ話せないということで、
英語を聞き取る上で大事なポイントを。
聞き取れないものはどれだけ頑張って聞き耳を立てたって難しいです。
なのでしゃべっている相手の口の動きに注目してください。
つまり読唇術です。
慣れてくれば相手の口の動きがわかれば全て聞き取れなくても大体何て言ってるか理解出来たりします。
特に、アメリカ英語は聞き取れるけどイギリス英語は難しい、
もしくはその逆の人は読唇術が出来ればかなりの確率で相手の言葉を聞き取ることが出来るようになります。
一度聞き取ることが出来ればそれはもうずっと聞き取ることが出来るようになります。
僕はアメリカ英語で英語を覚えたこともあり船に乗った当初自分が英語を全然聞き取れないことに愕然としたのですが、(船の英語はイギリス英語よりです)
相手の口の動きを見ることで何とか相手の言っていることを理解していました。
おかげで何とかなり、慣れたので今ではどんな国の英語でも理解出来るようになりました。
代わりに僕の話す英語はアメリカ英語ではなくなってしまいましたが。
(かといってイギリス英語になったわけでもないです)
今回の記事では、英語を話す上でのちょっとした違いについてまとめてみました。
教科書には載ってない、生きた英語を話し、違いを気にして来たからこそ気づくことが出来た視点かと思います。
これが皆さんの役に立つかどうかはわかりませんが、
少しでも英語を流暢に話すきっかけになれば幸いです。
3度の記事を通してずっと言ってきていますが、
言葉は習うより慣れよです。
英語を使う機会を少しでも増やして言語の取得へとつなげてください。
英語を聞かなければ話さなければいつまでたっても流暢に話せるようになりません。たとえそれが日本じゃなく海外に住んでいたとしても。
ネイティブスピーカーとも対等に話し合える存在になって、
日本の良さを世界に広めていける人が増えることを願っています。
そして一番大事なのは英語を話せるようになったその先
英語で何を伝えていけるかだと僕は思いますよ。
そこまで考えて英語の勉強ができればきっと上達はより早くなりますよ。
MITS
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