blog

Date - 2018.05.10

Category -

豪華客船での鍼灸師の仕事の流れ ~クルーズ編~

豪華客船で働いていると言うと多くの人は、船に乗っている間、僕の契約は7ヶ月なので7ヶ月の間乗客が変わらないとイメージする方が多いです。

しかし、7ヶ月の間全く同じ乗客が乗っているクルーズはまずありません。
長く乗客が乗るクルーズはあったとしても世界1周をするワールドクルーズか南米クルーズくらいです。
(ワールドクルーズは大体140日くらいなのでそれでも4ヶ月ちょっと。南米クルーズは大体60日程です。)

殆どのクルーズは1週間以内、もしくは2週間以内の長さになります。
クルーズ会社によってショートクルーズが多いのか、
ロングクルーズが多いかの傾向があります。

僕が前回乗っていたプリンセスクルーズは客層の平均年齢が高い為、10-15日間くらいのクルーズが多いです。
逆に、僕は乗った事がないのですが、パーティークルーズと言われているカーニバルクルーズは、乗客の年齢層が低い為、4-7日間程のショートクルーズが多いです。もちろんクルーズ日数は航路によって変わりますので、
同じクルーズ会社でもすべての船が同じ航海日数になるわけではありません。

つまり、何が言いたいかと言うと
クルーズに乗っているゲストは1ー2週間毎に入れ替わります。
なので、豪華客船のクルーの生活は、長いスパンの1契約、短いスパンの1クルーズで分ける事が出来ます。

今回は短いスパンのお話。

 

豪華客船のクルーズの流れ

1クルーズは、大きく3つに分けることが出来ます。

・Embarkation day(乗船日)

・Sea day(一日中海の上にいる日)

・Port day (港街に止まる日)

 

 

Embarkation day

Embarkation dayは、新しい乗客が乗って来る日なので船内が1番綺麗でクルーが1番気合を入れる日、入れるべき日になります。クルーのメイクや服装からもそれが判断出来ます。

僕が働いている職場、スパでもそれは同じでこの日が1番みな身だしなみに気をつけてバッチリメイクで仕事に来ます。
Embarkation dayは、スパにとってはショーケース的な日でスパツアーなどを行い、船内のスパがどんな場所でスパではどんなサービスを提供しているのかをプロモーションする日です。
この日の出来がクルーズ全体がどうなるのかを大きく左右しますので、
マネージャーは特にこの日に力を入れています。

鍼灸師にとっても同じく大切な日ではありますが、
船によってはこの日はそんなに重要ではない事もあります。僕が前回乗っていたアイランドプリンセスはそういう船だったので僕はこの日はプロモーションをしてAcupunctureをプッシュすることはあまりしていませんでした。

しかし、中にはこの日に顧客がGet出来なければクルーズ中に顧客をGetするのが難しくて全く売り上げを出す事が出来ない船もあります。
僕が3度目の契約で乗っていた船がそんな感じの船だったので、Embarkation dayはいつも勝負の日で気合を入れてスパツアーにのぞんでいました。

鍼治療自体はこの日に多くする事はあまりありません。
僕の場合は大体2-3件、多くても5件という感じです。
大体はFree Consultatioの予約を取り、15分のコンサルテーションで翌日以降の治療予約を取ります。
この日の仕事の時間は、大体12時から21時くらいまでで、途中に1時間程の食事休憩が入ります。

 

Sea day

Sea dayは、鍼師にとって1番忙しい日。スパにとっても1番忙しい日で1番売り上げを出さなければいけない日です。
クルーズの長さと船の大きさによってクルーズターゲットは大きく変わりますが、

7daysクルーズであれば、マネージャーから鍼師に求められる最初のSea dayの売り上げは約$3000-$5000ほどになります。売り上げがあまり見込めない船や初めて船に乗る鍼師への期待値は低くなりますので、初めのうちは$2000くらいが目標になるかと思います。

この日の仕事の流れは、

朝7:30からミーティング
8:00から治療・コンサルなどをスタート(スパの営業開始)
午前中に15-30分ほどのセミナーを1回行う(大体10-11時くらいに行う)
午後にセミナーをもう一度行う(大体14-16時の間に行う)
セミナーの間はひたすら治療かコンサルを行う
夜18:30以降、予約が無くなり次第夕食へ
夕食後の予約が入っていなければトリートメントルームの片付けとレポートをボスに送り次第業務終了

という感じです。

僕は治療をする際に自分の感覚が鈍る原因となる満腹感を感じたくないので、昼食を食べません。なので昼休憩をほぼ取らずに仕事を続けます。
そしてすべてが終わった後にゆっくりとご飯を食べるという生活を船では送っています。
他人にはおすすめしませんが、僕はこの方法が合っているように感じています。

このSea dayがクルーズの中で1番忙しい日で、多い日は1日に15-20治療ほど行います
あまり忙しくない日だと10治療を下回ることもありますが、僕の場合平均すると12-13治療くらいかと思います。
(船に乗れば毎回このようになるわけではなく、個人のセールスマネジメント能力によってどれだけ売り上げるか1日に何人治療するかは大きく変わります。)

このSea dayの仕事時間は、スパメンバーは基本的に12時間ですが、
鍼師は20時を過ぎると大体みな仕事を終え帰ってしまうので、大体10時間くらいかと。
(鍼師とメディスパドクターは自分で仕事のスケジュールを組める為、20時を過ぎれば仕事を終える事が出来ます。僕は暇な日は19時には仕事を終えてジムにトレーニングしに行ったりしてます。)

 

Port day

Port dayは、クルーにとってはリフレッシュの日です。
毎日違う港街に着く豪華客船では仕事をしながら旅をする事が出来ます。

港に船が着く日は大体朝から夕方まで港に停泊していることが多く、
その時間は船から降りて街へ行く事が出来ます。

街で何が出来るのか、港にどんなアクティビティーがあるのかはどの国のどこへ行くのかによって大きく変わって来ますが、さまざまな楽しみがあります。
綺麗なビーチが多いカリブ海の港街ではビーチに行くことが多いですし、
自然豊かなアラスカの港では僕は山へトレイルを登りに行ったり、レストランで美味しいご飯を楽しんだり、WiFiを使いにカフェに行ったりしてます。

この日の仕事は、大体夕方から、もしくは朝のみという形で、
仕事時間は4-5時間くらいの場合が多いです。
港に滞在する時間が短い、Half Sea dayの場合は、船が出港してからがっつり働き8-9時間労働になることもあります。
あまりありませんが、たまに1日オフに出来る日もあります。

アラスカでの7daysクルーズの場合は忙し過ぎて丸一日休みを作ることは出来なかったですが、
パナマ運河を航海する15daysクルーズの時は1クルーズに1-2回ほど丸一日休みを作ることが出来ました。

1回のクルーズは、これらの3種類の日が組み合わさっています。

 

クルーズの例

例:7daysクルーズ  アラスカクルーズ

Embarkation day – Sea day – Port day – Port day -Port day – Sea day – Sea day

例:5daysクルーズ  カリブ海クルーズ

Embarkation day – Sea day – Port day – Port day – Sea day

例:10daysクルーズ  ヨーロッパ(地中海)クルーズ

Embarkation day – Sea day – Port day – Port day – Port day – Port day – Port day – Port day – Port day – Port day

例:15daysクルーズ  パナマ運河クルーズ

Embarkation day – Sea day – Sea day – Sea day – Port day – Port day – Sea day – Port day – Port day – Sea day – crossing Panama Canal (Sea day) – Port day – Port day – Sea day – Sea day 

 

これらのようにクルーズは何日間クルーズなのかによって、
またどの航路なのかによってSea dayとport dayの割合が変わります。

鍼師にとって忙しいのは最初のSea dayと2回目のSea dayです。
逆に言えばこの日を忙しく出来ないと売り上げを上げる事が出来ません。
Port dayは基本的にリラックスする日です。

もちろん多少仕事をしますが、
スパ自体も忙しくない日ですので、
仕事に行ってもSea dayのような忙しい雰囲気はありません。

鍼師の契約は、1週間に52時間働くとなっています。
忙しい船に乗れば52時間以上働くことになりますが、
給料は歩合制なので働いた分給料を得る事が出来ます。
船はクルーズ毎に乗客が変わります。

なので毎回ゼロからのスタートを繰り返します。
毎度チャレンジをしなければならない環境です。

 

7ヶ月という契約期間の間、短いクルーズを何度も繰り返します。
同じ職場で常に環境が変わり続けるのが豪華客船という職場なので、
良いクルーズもあれば悪いクルーズの場合もあります。
その中で安定した結果をどれだけ残せるのかが1つのチャレンジであり、
会社から評価される基準ともなります。

船で安定して結果を残せるようになれば、
きっとその先どこで働くことになっても同じように結果を出して行けるようになると思います。

チャレンジを積み重ねた先に成功が待っていますよ。

 

よく働き、よく遊ぶ環境が豪華客船という職場です。

今後の記事では、クルーが船で働いてる際に出来る“遊び”について、
クルーの生活のことも書いていこうと思います。
お楽しみに!

 

MITS

 

つづき↓

豪華客船での鍼灸師の仕事の流れ 〜コントラクト編〜

 

 


スポンサーリンク

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

blog about

ブログでは鍼灸・医療・身体の事を中心にMITSが実際に経験したことから学んだことを書いています。

時には旅の話や日頃考えていることなど医療と全く関係ないことも書いています。

 

ブログを通して生き方、考え方などを伝えています。MITSの見て感じている世界を少しでも共有出来たらなぁと、このブログを通して人々が幸せに生きる力になれたらなぁと思って書いています。

 

こちら↓でコラムを書いてますので興味がある方はのぞいてみてください。




Recommend
Category
youtube youtube