Date - 2019.05.28
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【豪華客船後の道】ご報告と今後への想い
こんにちは!ミッツです!
豪華客船で働き5年、6度の契約(1度の契約は7ヶ月)を満了し、
世界50か国、200都市以上を旅しながら豪華客船のスパで多くのゲストへ鍼治療をしてきました。
英語は日常生活だけでなく仕事でも問題がないレベルまで上達することが出来、
人間として成長できたのはもちろん、鍼灸師としての腕もかなり上がったと思います。
22歳で飛び込んで来た豪華客船という特殊な環境での経験は、僕に多くのことをもたらしてくれたように思います。
同世代の鍼灸師には出来ないたくさんの経験が出来たと思います。
5年間豪華客船で働き、
船でやりたいことはもう全て出来たかなと思います。
やり切りました。
2年くらい前から船での仕事を辞めようと考えていて、
前回のコントラクト、最後のコントラクトに思い残していたことをやり切るために昨年の7月からディズニークルーズのディズニーマジックという船に乗りました。
僕が最後の船にディズニークルーズを選んだ理由についてはこちら↓
ここで上げたことは全て達成する事が出来、
今年の2月に船を降り、
豪華客船の生活に幕を引きました。
そして先日、新しい職場での就職が決まり、
今後どのような道を歩んで行くかが決まりました。
今回の記事ではそのご報告と今後の目標について、
僕が歩もうとしている道への想いを書かせて頂きます。
長文になりますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
ご報告
この度、就職させて頂いたのは、
医療法人笑顔会の笑顔のおうちクリニックという医師の在宅訪問診療をメインにやっているクリニックです。
在宅診療以外にも先端医療のクリニックと第三世代のガン治療の研究と保険外治療をしている医療法人でもあります。
現在は、名古屋と千葉県松戸市と埼玉県さいたま市に拠点を置いて訪問診療を行っています。
ベトナムのハノイにもクリニックがあります。
今後はアジアやアフリカで事業展開を行って行く予定で、
アメリカや中国の医師とも提携しています。
僕の仕事は、簡単に言えば医療事務です。
医師のサポートとして訪問診療に同行したり、
訪問診療に行くまでの事務作業をクリニック内部で行うのが仕事です。
鍼灸師として働いて来てからこのような職場へ就職する人はほとんどいないのかもしれません。
この会社には鍼灸師として就職したわけではないので、
鍼灸治療を仕事としてして行くことはありません。
しかし、鍼灸師としての経験と知識は間違いなく活かせる場ではあると思います。
東洋医学、そしてビジネスの職場であった船から、
西洋医学へ、保険を使った居宅や施設での診療とがっつり医療に関わる仕事に移ることとなりました。
当面は、基礎である医療事務(クリニックでは”スマイルコンシェルジュ”と名づけています)の仕事を全て覚えれるよう集中、努力して行きますが、その先にも別のチャレンジが出来そうな職場です。
なかなか全容を書くことは出来ないんですが、
僕が将来やろうと思っていたことの多くが出来るであろう環境で、
僕がこれから学ぼうと思っていたことの多くを学べる環境でもあります。
探してもなかなか見つからないような職場にご縁を頂きました。
しばらくは、名古屋に住みながらここで働いて行きます。
・会社情報
笑顔のおうちクリニック
http://egaono-ouchi.com/
NexWelクリニック名古屋大ビル
https://nex-wel.com/
東京インターナショナルクリニック・ハノイ
http://tokyo-clinic.tokyo/ja/
ミッツの想いと考え
密度の濃い時間を豪華客船で過ごして行く中で、
自分の将来について色々と考えていました。
自分がしたいことは何なのか?
目指す方向性は?
なぜそれをしたいのか?
目的を達成するためには何が必要なのか?
自分だから出来ることは何なのか?
自分がいちばん能力を発揮できるのはどこなのか?
その中でたどり着いた現時点の答えは、
”自分の手の届かない範囲の人々を一人でも多く助けたい”ということ。
豪華客船で僕の鍼治療を受けに来てくれたゲストの中で、
自分の住む街には鍼灸師がいないから、
帰ってからも鍼治療を継続したいけど出来ないという方々が少なからずいました。
それと同じように、自分の住む街にはAcupuncture Clinicはあっても技術の高い鍼灸師が居ないから、船で受けるのと同じクオリティの治療は受けられなかったし、
大して良くならなかったということも多く聞きました。
日本には知識レベルと技術レベルの高い鍼灸師が少なくないと思いますが、海外では良い鍼灸師を見つけるだけでも一苦労です。
そんな人々を助けるために、
”手の届かない範囲の人々”を助けるためには何をしなければいけないのだろうかというが、
今の僕の考えの始まりの問いです。
豪華客船に乗ったからこそ、出て来た問いなのかなと思います。
なぜ、そういう人々を助けたいと思うのかを聞かれると、
単純な答えは、僕が今までたくさんの人々に助けられ支えられて来たからその恩返しをしたいという想いです。
僕がこれまで苦労をしながらも楽しく人生を送れてこれたのは、
多くの人々の助けのおかげです。
船に乗るまでもそうでしたし、
船に乗った後も様々な人々の助けによって、
日々成長して行くことが出来ました。
僕はもうこの人生で十分やりたいことをやって楽しめたと言えるんじゃないかと思っています。
豪華客船での生活では本当にやりたいことだけをやって来ました。
そんな生活を5年もやった。十分だと。
これからは、この恩を返していこうと。
その手段として、自分の強みである東西の医療の知識と鍼灸マッサージの技術を活かして、
統合医療という東西の垣根のない医療の構築とその発展、
結果として多くの疾患に苦しむ患者さんを助けていけたら良いなというのが僕の想いです。
今は、その目的を達成するために必要な情報を集めながら、
自分に足りない知識を身に付けて行く段階です。
その点、このタイミングで西洋医学を主に行い、
組織の運営と医療とITを掛け合わせた仕組みを使う職場に就職出来たことは願ってもみないことでした。
おかげで人生計画を5年から10年くらい短縮して進められそうです。
ミッツの今後の展望
今後僕がやろうとしていることは、
大きく分けて3つです。
1つ目は、自分が興味を持っている研究。
人体の解明されていないことを明らかにするための研究をして行きたいと考えています。
そのためには足りない知識を身に付け、大学院へと進学し博士号まで取得し、ゆくゆくはガッツリと研究をして行きたいと思っています。
鍼灸がなぜ効くのかの機序の解明(鍼灸治療をすることで人体に何が起きているかの解明)とそれを応用した治療機器の開発、汎用化、そしてそれを医師や鍼灸師がいない地域の人々へと届け、
自分の手が直接届かない人を助けるという目標へ向かって行きます。
2つ目は、日本鍼灸業界改革
ひいては日本の医療業界の改革、そして世界中の国々の医療をつなげ、
世界中での医療の発展を促すための組織改革をして行きたいと思っています。
これについては正直どこから手をつければ良いのかまだわかってないので、とりあえず今は情報収集の時期です。
目標としては、医療が国家間の問題に左右されずに世界各国の医師たちが連携し、
世界中で質の高い医療を提供しつつ、
その医療を行う医師たちやそれをサポートする人たちの生活と仕事のバランスの質を保ち、
人々を助けたいと思う人が報われる業界・組織を作りたいです。
これはマンパワーだけでは実現不可能に近いかもしれませんが、
ITを駆使することで可能になるのではないかと思います。
医療×ITという分野をいかにして発展させていけるか、
個人的にはそのコアとなる組織をどう作って行くかに着目しています。
最後、3つ目は、教育
僕はまだまだ経験の浅い鍼灸師です。
年齢は28歳ですし、人生経験もまだまだです。
今すぐ教育者として学生さんに何かを教えていけるほどの知識と人間性を兼ね備えていると思っていませんが、将来的には自身の経験と学んだこと、そして研究していること(予定)を活かして最先端の情報を交えつつ、学生さんへと講義をして行きたいと思っています。
それぞれの業界や国家が抱えている問題を根底から解決するには、
その業界や政治へと今後入って行くであろうこれからの世代、
つまり学生さんたちへの教育から変えなければならないでしょう。
すでに社会に出て人生経験の長い人たちにはプライドがありますので、
これまで自分がやって来たことを否定されると反発します。
経験年数が長い人ほどそういった傾向があることでしょう。
そういった人々、ネガティブな言葉を使えば頭の固い人たちを変えようとしても労力の無駄ですし、
結局変らず終いでしょう。
それならば、次世代育成に注力して行くほうがよっぽど良い。
今後の世の中では、それをよくわかっている業界が生き残っていけるでしょう。
変化に対応できない業界に残される道は淘汰されることのみです。
今は時代の変革期。
それは全ての業界や国家にも言えることです。
世界は変わり始めている。
その波に乗れなければ、いかに盤石な基盤を持っていたとしても変革に抗うことは出来ないでしょう。それは過去の歴史が証明しています。
僕は日本人に生まれたことに誇りを持っています。
僕は鍼灸師であることに誇りを持っています。
その誇りを傲慢に変えないためにも変革は受け入れるべきだし、
むしろ自分から変えて行くようにする方が良いと思っています。
では、何から変えなければならないのか?
それは、組織であり、教育だと僕は思っています。
現場で働く人々が幸せに、そして報われるような組織を作ることが出来れば、
鍼灸業界、ひいては医療業界はさらなる発展と共に苦しみ困っている人々をもっと助けていけるのではないでしょうか?
僕は現場で働く人々の幸せが患者さんの幸せにつながるとも思っています。
その環境作りのため、
研究、組織改革、そして教育をして行きたいと思っています。
終わりに
僕が目指していることは、僕一人だけでは決して到達できないことです。
そして、僕だけの想いでゴールに到達しても形だけで無意味なものとなってしまうかもしれません。
多くの人々の想いに触れ、
その上で一緒により良い形を目指して行くのが最良の道なのではないかと思っています。
しかしながら、誰かが声を出し、意見を主張しなければ議論は展開されて行きません。
ただの願望を言うだけで行動に起こさなければ何も変わりません。
誰も成し遂げたことがないことをしようとすれば、
多くの困難に直面することでしょう。
たとえどんなに良いものだったとしても変革をしようとすれば、
変わることに恐怖を覚える人々からの反発にさらされることでしょう。
いばらの道なのかもしれません。
守るべき家族・家庭を持つ人にとってはなかなかに進むことがためらわれる道だと思いますが、
独り身で失うものがない僕はやれるところまでチャレンジしてみようと思います。
自分だけのために歩む道は、豪華客船の生活で十分に楽しみました。
今後は、周りの人々、自分の手の届かない範囲の人々のための道を歩んで行こうと思います。
”子曰わく、吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従いて、矩を踰えず。”
論語より
僕は天命をまだ知らない。
これからも傲らず、慢心せず、常に自身へ問い続け、
目指すものの為に歩みを進めて行こうと思います。
これからも僕の歩む道を見守っていただけたらと幸いです。
MITS
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