Date - 2018.04.15
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スイス人から学ぶ徴兵制
徴兵制という言葉を聞いて良いイメージを持っている日本人はあまりいないのではないでしょうか。
それはおそらく先の大戦での強制徴兵で多くの未来ある若者が命を落としてしまったことや戦後教育の賜物だと思います。
過激な言い方をすれば洗脳教育の賜物でしょう。
なのでしっかりと自分で考えた上で徴兵制を否定している方は少ないのではないかと僕は思います。
かく言う僕も徴兵制に対して良いイメージは持っていませんでした。
海外に出て物事を客観的に見る事が出来るようになってからは特に良いとも悪いとも思ってなかったのですが、
先日アフリカで参加したオーバーランドツアーの際にスイス人と一緒に旅をしたのをきっかけに徴兵制について自分なりに考えるようになりました。
オーバーランドツアーの記事はこちら。
徴兵制は悪いものなのか?
おそらく、徴兵制に反対している人の多くは、徴兵制と戦争を直接結び付けている為、
徴兵制を制定したら戦争をすると短絡的に考えて反対しているのだと思います。
しかし、1+1=2のように徴兵制の制定=戦争が起こるというわけではありません。
徴兵制度があっても戦争をした事がない国もあります。
スイスという国は中立国として世界で有名です。
地理的にはヨーロッパの中央部にあり、
EUに加盟している国に囲まれていますが、
EUには属せず、ずっと中立国という立場を崩していません。
スイスには徴兵制があります。
男性は20歳から30歳まで毎年軍でトレーニングを行います。
職業軍人の方ももちろんいらっしゃっいますが、
それ以外の男性も招集させられます。
徴兵制の期間は10年ですが、
10年間ずっと軍にいるのではなく、
毎年数週間軍に行き、さまざまなトレーニングを行うそうです。
1番初めはある程度長い期間拘束されますが、
翌年以降は年に3週間ほど軍に行ってトレーニングを積むだけで、
週末には家に帰る事も出来ます。
また、お金を払えば徴兵制を回避する事が出来るそうです。
スイス人は徴兵制をどう考えているのか
アフリカを旅していた時に一緒に旅をしていたスイス人の子のボーイフレンドがちょうど徴兵制で軍に招集されていて、
スイス人のその子にスイス人は徴兵制の事をどう思っているのか聞いてみました。
彼女によるとスイス人は徴兵制の事を快く受け入れているようです。
特に彼女のボーイフレンドは軍に行く事を楽しんでいるそうです。
軍に行けば様々なトレーニングを行います。
雪山で雪の中で寝袋で寝る事もあったり肉体的に辛い事もあります。
しかし、トレーニングを積む事でスイス人の若い男性は肉体的に強くなりますし、
身体が強くなれば心も強くなります。
そして、徴兵制のお陰で新しい友達が出来たり様々なつながりも出来ます。
学校を卒業して就職すれば出会う人の幅はどうしても狭くなってしまいます。
スイスでは徴兵制のお陰で出会いの幅が広がっています。
徴兵制で軍に行き共に辛いトレーニングを乗り越えた事で深い付き合いの出来る友達に出逢うという事が起こり得るのです。
たとえ戦争が起こらなくても
自然災害などで危機的状況に陥ることは起こりえます。
特に日本は他の国よりその割合が高いのではないでしょうか。
その際にどうすれば良いかサバイバルの仕方を学んでいれば、
対処する事ができるでしょう。
徴兵制は戦争に行く為、戦争を起こす為だけにあるものではありません。
他国からの侵略戦争に備える為に必要な事ではありますが、
それ以外の事に対しても意味がある事になり得るものだと僕はスイス人から学びました。
徴兵制を語ろう
僕は戦争は大反対です。
誰かを殺しに行く為に戦地へ赴く事は絶対ありません。
あるとすれば負傷兵を助ける為、負傷した民間人を助ける為でしょう。
しかし、もし日本が他国からの攻められ、
大切な家族や友達に命の危険が迫った時は、
武器を手に取り守る為の戦いをするかもしれません。
その時、方法が分からなければ何も出来ません。
万が一に備えてその方法を学んでおくのは消して悪いことではないように思えます。
何より、徴兵制のお陰で心身共に日本人が強くなる事は徴兵制で招集されないであろう人々にとっても歓迎しうる事ではないでしょうか。
今後世界がどうなるかわかりませんが、
戦争の機運が高まり続けている今、
日本の為、将来ある子供達の為、
そして何より今を生きる自分達の為に建設的な議論を行って行く事が必要なのではないでしょうか。
そんな事をアフリカを旅して学びました。
日本にはほとんど居ないし、
将来は日本以外の国に住もうと思っていますが、
常に日本の事を想い、
日本がより良い国になる為にはどうしたら良いかを考えています。
日本を出る事でより日本人の誇りを持てたような気がします。
客観的に物事を見る事。
今の日本人に1番足りていない事だと思います。
なんでも感情的になるのではなく、
長期的なスパンで物事を論理的に考え、
日本からの視点だけではなく、海外からの視点も取り入れ、
客観的に日本の事を考え行動を起こして行く必要があるように思います。
現状維持を良しとし、
新しい事への挑戦をしたがらないのが日本人の国民性とも言えますが、
今はそれが大きな足枷になってしまっているように思います。
将来の世代の為に何が必要なのかをしっかり考え行動を起こせる日本人が増えてくれる事を願うばかりです。
そして自分も考え、行動を起こして行こうと思います。
MITS
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