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Date - 2018.06.14

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「素直なカラダ」噂の鍼灸マンガを読んでみた。

かれこれ読んで来たマンガのタイトルはゆうに数百を超える。

初めて読んだマンガは犬夜叉。好きなマンガは、ハンター×ハンター、スラムダンク、Capeta、シャーマンキング、キングダム、スキップビート、etc

ジャンルを問わず少年マンガ、少女マンガ、青年マンガ、ライトノベルが原作のマンガといろいろな種類のマンガを読んで来たMITSが鍼灸師の間で話題のこのマンガを読んでの感想をお届けします。

「素直なカラダ」ってどんなマンガ?

 

帯に書いてあります。岩手県盛岡市を舞台に描く“読むと元気になる”東洋医学漫画

タウン誌記者の“栗原かのこ”が鍼灸院輪福玖堂のフラおじさんこと鍼灸師の“曲直瀬先生”と出会うところから始まる鍼灸をテーマとしたマンガ。

鍼灸って聞いたことあるけど、どんな治療なのかわからないという人にとって鍼灸治療がどんなものかを知るのにとっても良いマンガですね。

僕は鍼灸師なのでこのマンガに書いてあることは全部当たり前のように思ってしまうのですが、東洋医学を知らない人からすると目からウロコな内容もあったりします。

こんなんとか。

こんなんとか。

あなたのカラダを治すのはあなた自身です。”と帯に書いてあるように鍼灸師が特殊な技を使ってばっさばっさ病気を治して行くとんでもマンガではありません。

あなたのカラダを治すのはあなた自身です。ということが知れるマンガです。
(大事なことなので2回言いました。)

 

見所は?

まず、鍼灸師の曲直瀬巴先生がいいキャラしてます。
初登場シーンがこちら。2ページ目。

市民体育館でフラフープをしている図

身近になかなかいないよね。こういう人。

鍼灸師がみんなこんな感じだと思われるとあれなんですが、、、
(実際はもっとへんなことしてる人ばかりです。良い意味で!)

そして、主人公?の曲直瀬先生が働く、輪福玖堂の院長がとっても良いキャラしてます。

きっと、ファンも多いはず!


院長の南部小梅ちゃん

 

基本的に話は、タウン誌記者の“栗原かのこ”さんの話メインで進んで行きます。

かのこさん、初登場シーン

 

もう一つ注目して欲しいのが、“盛岡”ってところ。
そう、このマンガ、岩手県の盛岡市が舞台なんです。

こう行った地域を舞台としたマンガってなかなか無いのでポイント高いですね。

鍼灸師目線で言うと治療シーンがカッコいいなーと思います。
曲直瀬先生の後ろに書いてある漢字は経穴(ツボ)の名前です。

 

マンガ好き目線で言うとコマの分け方、構成がしっかりしてて読みやすいし、絵がごちゃごちゃしてないし、何より話が面白いっていうのが良いですね。

基本的に1話完結で話が進むのですが、単行本で続けて読むと話の連続性があって1巻として良くまとまっているマンガです。

僕はモーニングで連載している時に雑誌でも読んでいたのですが、
単行本で読むとまた違った良さがありました。

あと、“かのこ”さんの表情が豊かでキャラクターの表情がしっかりと書き分けられてる所なんか初めての連載なのに上手いなーと思います。

 

いろいろな表情のかのこさん

 

きっかけは鍼灸師の知り合いが読んで!ってすすめてたので読み始めたこのマンガですが、マンガ好きの僕は面白くなかったら読みません、周りに勧めません、書評なんて絶対書きません。

書いてるってことは、
そう、面白いんです!普段マンガを読んでない人にこそ読んで欲しいなーと思います。

 

お気に入りのシーン

お茶目な絵の中に大事なことが書いてある。

お気に入りの小梅ちゃん

 

『っぽいもの』と思っといてください
というこの感じ。そう、こんな感じで東洋医学を受け入れてくれたら。

 

名言ですね。『素直なカラダのお手伝い』です。

 

なぜ鍼灸師の間で盛り上がっているのか?

さて、ここではちょっと裏事情を話します。鍼灸業界の裏話というか。

マンガ自体が面白くて、盛岡市長とかも盛岡を舞台としていることで応援してくれたりしています。しかし、今、1番このマンガについて盛り上がっている、盛り上げていようとしているのは鍼灸師です。

鍼灸治療ってとっても良い治療なんです。でも、鍼灸師の先生方って職人気質な人が多く、外へアピールするのが苦手っていう人が多いです。また、広告の規制もあったりして自分たちの良さを上手くアピール出来ていない現実があります。また、鍼灸師がアピールしたい所と違う場所ばかりフューチャーされたりしています。

おそらく、多くの人は鍼灸治療は肩こりや腰痛に効くというイメージを持っているんじゃないでしょうか。そして、お年寄りの方が受けるものだと。若い人にはあまり縁のない治療だと。

 

僕個人としては、若い人にこそ、もっと鍼灸を受けて欲しいし、
“こり”や“痛み”だけじゃなく、内科疾患や婦人科疾患に良く効くんだってことを知って欲しいと思っています。

また、このマンガでも言っているように「あなたのカラダを治すのはあなた自身です。」ということを僕たち鍼灸師は伝えたいのです。
あなたが治すのをお手伝いするのが僕たち鍼灸師の役割ですよってことを。

なかなかメディアに出てこない鍼灸師からするとモーニングという全国紙で鍼灸をテーマとしたマンガが連載されるということは大きな意味があるのです。しかも、作者は鍼灸師の免許を持っています。だから、この「素直なカラダ」の連載が続くように多くの人にこのマンガを買って欲しいということで鍼灸業界で盛り上がりを見せています。

今回の連載はもとから6回連載で単行本を1巻出すということで始まりました。なので、売上次第で連載が続くかどうかが決まります。

まだまだ書ききれていない曲直瀬先生の良さとか小梅ちゃんの話とか、裏設定にある出てきていないキャラクターの話とかがあるんです。

面白いこのマンガの続きを世に出すために、
東洋医学マンガの連載を続ける為に鍼灸師が盛り上げようとしているってのがあったりします。諸事情ってやつです。(全部言っちゃってますけど。)

 

買いか否か

鍼灸師という立場から言うと絶対に買いです。
特に鍼灸師さんは自分の治療院に置くことも出来ますし、買わない理由が僕にはわかりません。

意外と鍼灸師の旦那さんや奥さんもってるけど、鍼灸治療を受けたことないって人がいるんですよね。パートナーだけじゃなく、両親だったり。そんな人にそっとこのマンガを読ませて鍼灸に興味を持たせて治療を受けてもらうとこに繋げるという使い方が出来ます。

身内に良さを伝えられなきゃ他人に鍼灸の良さを伝えることなんて出来ないですからね。その準備段階で使えるツールとして「素直なカラダ」を一冊家に持っていても良いんじゃないでしょうか。

マンガ好きという立場から言うととりあえず読んでみる。というとこから始めたら良いんじゃないでしょうか。ここは贔屓目なしで正直に書きます。

僕はある程度まとまってるマンガしか買わない派なので1冊しか出てないマンガは基本的に買いません。もし、続きが5冊以上出るのであればおすすめしますが、
絵が気に入ったとか、鍼灸に興味があるとかでなければ初見で買う人は少ないのかなーと思います。

さまざまな気付きを与えてくれるマンガですし、
子供から大人、老人まで幅広い世代が読めるタイプのマンガなので、
是非一度読んでみて欲しいです。

また、この本はいつ読むかによって気づくことが変わるマンガだと思います。なので1冊買って家に置いておき、たまに読み返してみるとその時々に自分にとって必要な気付きを与えてくれると思います。

ストーリー、構成、キャラクターと軸がしっかりしているマンガで絵も上手いので、漫画家を目指している人にとっては参考になるマンガだと思うので手元に1冊おいておくといいと思います。

 

買いか否か。
もし、あなたがこの記事を読んで少しでも興味を持ったなら買いです!
是非購入して読んでみてください!

MITS

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時には旅の話や日頃考えていることなど医療と全く関係ないことも書いています。

 

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