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Date - 2018.05.23

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日本人鍼灸師が海外移住するならどの国が良い?選択肢を考察してみる 北中米・オセアニア編

はじめに

豪華客船で働きながら世界を周り、バケーション中は旅人・写真家として世界を周り、今まで訪れた国の数は45カ国を超えました。世界中に友達が増え、世界の鍼灸事情を知る機会が増えて来ました。

今回の記事では書きませんが、日本の鍼灸事情は正直厳しいものがあります。今後業界のトップ、組織団体が変わって行くなら大きな可能性も秘めていますが、変わらなければ。。。

と個人的には思っています。

いろいろな国を旅して来て感じるのは、日本より鍼灸師として働き易い環境がある国が世界にはあるし、何より競合相手が圧倒的に少ない、むしろ居ない環境の方が世界には多いです。

鍼灸師の国家制度が無い国の数の方が世界には多いですが、
制度がない国には鍼灸の可能性がないわけではないし、むしろ可能性に溢れている国がたくさんあります。

 

個人的には治療院が溢れかえっている日本の環境で挑戦するくらいなら海外に出て鍼灸をやって行く方が長い目でみればよっぽど良いのではないかと思います。

そこで今回は、日本人鍼灸師の目線で、一体どの国で鍼灸をやって行ける可能性があるのか、それぞれの国の環境も含め考察していきます。

 

アメリカ

日本人が憧れやすい国なのかなというイメージがある国アメリカ。
そもそも国の形が違うのでアメリカには国家資格という形では鍼灸師の資格はありません。アメリカは50の州が集まって合衆国を形成している為、州ごとに法律が違います。消費税なんかも違いますね。

現在、アメリカには大きく分けて2つのタイプの鍼灸資格があります。
1つはその州のみで使える鍼灸資格。
カリフォルニア州がそれに該当します。

もう1つは、カリフォルニア州以外が認めている鍼灸資格。こちらの資格を取れば46の州で鍼灸師として認められ働くことが出来ます。

アメリカには全部で50の州がありますので、未だに鍼灸が行われていない州があるということです。アラバマ州、サウスダコタ州、オクラホマ州がそれに当たります。

 

どこで鍼灸が行われているかのマップ
灰色の州が鍼灸が行われていない州です。

IMG_0987.JPG

 

アメリカは州によって鍼灸の認知度、受診率が大きく変わります。盛んな州は、カリフォルニア州、フロリダ州、ニューヨーク州ですので、これら3州では仕事がしやすいかと思います。

しかし、他の州では鍼灸が全然流行っていないかと言うとそうではないみたいです。アメリカで鍼灸の研究が盛んな事もあり、国全体でその需要が高まって来ているように思います。

むしろ、これから挑戦するのであれば、鍼灸が盛んな上記3州以外にこそ大きな可能性があると僕は思っています。競合相手の多いレッドオーシャンでやるより、競合相手の少ないブルーオーシャンでやることが成功の1つのカギだと思いますよ。

ただ、アメリカは労働ビザや永住権の取得が簡単ではないし、鍼灸をするためには鍼灸大学へ進学しまずは資格を取得する必要があります。
鍼灸大学への入学には4年制の大学を卒業し学士を持っている必要がある為、専門学校しか卒業していない鍼灸師はアメリカで鍼灸大学に入学する前に4年制の大学を卒業する必要ある為、鍼灸師になるだけで長い時間がかかってしまいます。それからビザの問題も解決しなければなりませんし、なかなか簡単に行ける国では無いかと思います。

もちろん、やる気があれば不可能ではないし、大きな可能性を秘めている事も確かです。短期で日本式の治療法を教える為にアメリカでセミナーを行なっている鍼灸師の方もいますし、移住して治療するだけがアメリカで鍼灸をやる方法ではないですし、アメリカで活動するさまざまな可能性を探って行くのは良い選択肢になるかなと思います。

 

オーストラリア

オーストラリアは、日本人が多く、ワーホリでも人気な国です。すでに日本人鍼灸師が結構いらっしゃるようなので、可能性としては大いにあるように思います。

国家資格として鍼灸の資格が2012年に制定された為、オーストラリアで合法的に鍼灸をして行くには4年制の大学で鍼灸のコースを取得する必要があります。

日本と違って国家試験はない為、大学を卒業すれば資格を得ることが出来ます。これから鍼灸師を目指す人にとってはあまり大きな問題ではないかもしれませんが、すでに鍼灸師として活躍している方が4年間大学に通うというのはネックな事項となります。

また、オーストラリアはワーホリだと行きやすいですが、労働ビザを取ったり永住権を取るのはアメリカ同様簡単ではないので、簡単に行くという選択肢にはなり得ないかもしれません。しかしながら、親日な方が多いのも事実ですし、住み易い国ですし、年々鍼灸が盛んになって来てるようなので選択肢としては大いにありかと思います。

メキシコ

 

メキシコは日本の鍼灸師の資格で鍼灸治療を行うことが出来ます。
確認を取ったところ、厳密にいうとメキシコで鍼灸をやるには医師免許が必要とのことです。
切皮という行為が、メスで切る事とどうようの扱いになるそうです。
なので、日本人がメキシコで正式に鍼灸師として働くには、メキシコで医師免許を取るか、メキシコのドクターと組んで活動するかになります。

治安が悪いイメージがあるかもしれませんが、それは都市によって大きく違いますし、街の中でも地域によって大きく異なります。メキシコ内でも日本企業が多く、日本人が多い地域もあります。
ご飯も美味しいですし、フレンドリーな人が多く、仲良くなれば親身になってくれる人も多いですし、個人的にはとても良い選択肢なんじゃないかと思っています。

 

メキシコは今、急速に発展を遂げており、中国の次に大きな発展を遂げて行くであろう国の1つとビジネスの世界では考えられています。最近はお金持ちのメキシコ人がとても増えて来ました。客船業界も中国の次のターゲットとしてメキシコに注目しています。

メキシコのPuerto Vallartaとか住んでみたいなーと個人的には思います。

まだメキシコで治療をしている日本人鍼灸師は少ないと思いますが、これからどんどん増えて行くんじゃないかなと僕は思ってます。
行きやすさも考えると良いんじゃないでしょうか、メキシコ。

それにスペイン語が話せるようになると活躍できる場所が一気に広がりますよ。

ニュージーランド

NZには、国家資格としての鍼灸資格がありません。なので日本の資格で治療が出来ますし、NZでは試験に合格すれば保険を使って鍼灸治療を行うことが出来ます。

一定の基準はありますが、NZは比較的永住権が取りやすいのもあり、日本の鍼灸師からしたら移住しやすいかと思います。
まずはワーホリで入って、そこから鍼灸師として働いて行くという選択肢もあります。

自然が多く、人も良いので、ゆったりとした生活を送りたい人には合っているように思います。ただ、他国同様、今後国家資格の制定や永住権を取るのが難しくなる可能性が十分ありますのでのでNZに行くのであれば早めに行くことをおすすめします。

 

カナダ

カナダはアメリカ同様、国としての鍼灸の国家資格の制度はありません。州が独自に鍼灸資格を制定していますので、カナダで鍼灸をして行く場合は、鍼灸学校へ通い資格を取る必要があります。

カナダは移民をどんどん受け入れていますし、行きやすさで言えばアメリカより断然楽かと思います。
語学留学でカナダへ行く日本人も多いですし、治安の不安も少なく、寒いということを除けば環境的には恵まれているかと思います

西海岸に位置するバンクーバーは、アジア人が多く鍼灸も盛んです。カナダの市民権を取ることが出来ればアメリカで仕事をする事もしやすくなりますし、アメリカに直接行くよりカナダに拠点を置いてアメリカでも仕事をするなんて形の方がいいんじゃないかと個人的には思います。

日本人鍼灸師も多くいますし、生活のし易さから言ってもカナダはとても良い選択肢なのではないかと思います。

 

まとめ

海外に住んで鍼灸師として生きて行くには必ず苦労が付いて回ります。それはどこの国に行こうとも同じです。
働く環境や住み易さというのは大事ですが、結局一番大事なのは自分がどこでどうやって生きて行きたいかだと思います。

短期間ワーホリなどで海外に行ったり、期間を決めて海外挑戦をするのを否定をするつもりもなければ、逆にどんどん海外に挑戦する日本人鍼灸師が増えたらいいなと僕は考えています。

しかし、他国で働くというのは、必ず責任がつきまといます。人の人生を左右しうる鍼灸師は特に大きな責任があると僕は考えています。住む地域の人々の生活に積極的に溶け込む努力をし、
彼らの文化を理解し受け入れ、尊重しながらそこに合った方法で鍼灸治療を行って行く必要があります。いくら自分の治療法に自信があっても押し付けるようではいけません。

海外で働く、海外に住むということがどういうことなのかをしっかりと考えた上で海外移住の計画を立てるのが良いかと思います。

もし、未だ海外に出たことが無いけど海外で鍼灸師として働くことを考えている方は、1-2週間、1-3ヵ月の短期でもいいからまずは海外に出てみて自分が住みたい場所を見つけてから移住の準備をするようにするのが良いかと思います。

海外移住にはさまざまな困難がつきまといます。それを乗り越えて行くには強い想いが何よりの助けになると思います。

自分が好きな国で、自分が好きな人々の為、自分にとっても良い環境で鍼灸師として生きていく道として海外へ挑戦する日本人が増えてくれたらなと思います。

自分がどこの国へ行きたいのかが分からなければまずは短期で旅行などから始めることをおすすめします。

MITS

 

 

引用

How to become an acupuncturist
https://www.howtobecome.com/how-to-become-an-acupuncturist

State licensure requirements interactive map 
http://www.nccaom.org/state-licensure/

The Globe and Shinkyu
http://theglobe-shinkyu.com


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