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Date - 2016.03.04

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日本を想って

こんにちは!
今日もいろいろな国の人を相手に船で鍼治療を行っているMITSです。
今日治療を受けに来たゲストととても大事な話が出来たので忘れないうちに書いておこうと思います。

今日話をした彼はオーストラリア人
昨年の12月に日本にスキーをしに行って来たらしく(オーストラリア人にとって日本にスキー旅行に行くのは結構ポプュラー)、
それ以外にもビジネスや観光で何度も日本に行ったことがある日本が大好きという50代後半の男性

 

彼とは日本文化の良さについて治療中ずっと語り合ってました。(もちろんちゃんとメインの治療もしてましたよ)
特にこの前行った温泉がすごく良かったと。
そして、裸で入る日本の温泉文化(海外では水着で入ります)は日本だからこそ成り立つものだと。
いくら日本文化が良くてもそれをそのまま海外に持っていっても機能しないだろうとも言ってました。
そういう視点で日本文化を考えたことがなかったのでとても興味深かったです。

最後の方に話題にあがったのは、日本人が日本文化がどれだけ素晴らしいのかわかってないという事
これは海外に出て生活するようになってから僕自身もずっと感じてきたことなのですが、
日本人は日本文化がどれほど素晴らしいものなのか全然わかってない!
(大事な事なので2回言いました)

 

船で会う日本好きの外国人の方がよっぽど日本の良さをわかっています。
日本人はとても親切だと、日本はいい国だと、
日本に行ったことがある外国人はみな口を揃えて言います。

小さな子供でも相手を尊重することが出来る。
礼儀正しく、譲り合い、助け合う事が出来る。
そんな国は世界中探してもなかなか見つける事が出来ません。
確かに、日本に住んでいればマナーを守らず、無礼で、人に迷惑をかけたり、犯罪を犯す人を見ることもあります。ネットやテレビのニュースで見かけることもあるでしょう。
だけど、周りを見れば、街を見ればそんな人はごく一部に過ぎないとすぐわかるでしょう。

 

日本ではすでに当たり前となっている日常マナーは海外では当たり前ではありません。
なので日本人が海外旅行に行ったり、海外に住むとカルチャーショックを受けたり、外国人のテキトーさにイライラしてしまうことが多くあるかもしれません。
それは裏を返せばそれだけ日本文化が国民性が熟成されているということです。
千何百年という一つの歴史が続く国は他にはありません。
中国や朝鮮も長い歴史を持っているとはいえ、彼らは王朝がなんども変わっています。日本の天皇は今は神話となっている人物からずっと血筋を引いています。それだけでも世界に誇れる素晴らしいことです。
聖徳太子の頃から日本は国民を宝だと言い大切にしてきました。
それは明治維新の頃に定められたの五箇条の御誓文にもしっかり引き継がれています。

 

いつからでしょう。日本の政界が国民を大切にしなくなったのは。

 

僕は日本を飛び出し、海外に出ました。
そして、今の所将来日本に戻って住むつもりはありません。
ですが、日本に住む日本人に負けないくらい、むしろより強く自分が日本人であるということに誇りを持ち、日本文化の素晴らしさを感じ、日本の良さを世界にアピールして行きたいと思っています。

僕が日本の僕と同世代やそれよりも若い世代の多くの人に海外へ出て欲しいと勧めるのは、僕のようにずっと海外に住む決断をすることを勧めているわけではありません。
むしろ、日本で頑張ってこれからの日本を盛り上げて行って欲しいと強く願っています。
ただ、一度海外へ出て外から日本を見た経験があるのと無いのでは考え方の幅に大きな差があるように思います。
海外に一度出て異国の文化を経験したからこそ日本文化の良さがより一層わかります。逆に言えば出ないとわからないほど日本の素晴らしさは日常に溢れています。

日本人の多くは日本文化のどこが海外の人々から評価されているのか理解していません。
年々海外からの観光客が増えている理由がどこにあるのか、
なぜ、日本のどこが海外から評価されているのかがわからなければいつか日本が世界から見放される日が来るでしょう。

 

歴史から学べることはたくさんあります。
それは歴史を真似し繰り返すことではなく、学んだことから新しく作り上げていくということです。

ぼくは日本に限らず、中国の古い思想家の本をよく読みます。
老師、孔子、荘子、荀子、韓非子、みなそれぞれの考え方があります。どれが正解ということはありません。ですが、いろいろな本を読み、たくさんの思想に触れ、世界に出て体感して思うことは、一番中心にあることはシンプルでだいたいみな同じということです。
それは日本や中国の思想家たちの唱えてきたものに限らず、神道、仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教などの教えについても言えることです。

特に宗教はお金や権力が絡むことで本質が見えにくくなっていますが、
根本にあるのは人々が幸せに暮らせるように導くことだと思います。
そしてそれは誰かから教えられるものではなく、自分の中に見つけるものだと僕は思っています。

 

少し話がそれました。

患者であるオーストラリア人(今ではすっかり気の合う友達となりました)が言うには、

オーストラリアはもう手遅れだと。
一度崩壊しなければ再生出来ないだろうと。
オーストラリア人は人として国家として大事なことを忘れてしまったと。
若い人は酒やドラッグに走り、喧嘩ばかりしている。
大人たちは機械に頼りきった生活により以前ほど働かなくてよくなったおかげで夕方から酒ばかり飲み、街を見渡せばみな太っていて健康に問題を抱えている人ばかりだと。
原因は怠惰と不摂生にあるとわかりきっているのに政府は改善に乗り出さないと。

日本の現状も僕からすればオーストラリアと同じような道を辿ってるのは間違いないと思うけど、
彼曰く、
日本はまだやり直せると再生できると。
長い歴史を持っている日本ならまだ間に合うと。
そしてそれは僕たち若い世代にかかっていると。

それは日本にはまだ素晴らしい文化が残っているからだと彼は言います。
日本は敗戦、高度成長期をへて目覚ましい発展を遂げました。
ですが、同時に大切なものを失ってきているように僕は思います。
それは今の日本に住んでいる多くの人が感じていることだと僕は思います。むしろそう信じたいです。

テレビやネットの意見は国民の総意ではないと僕は思っています。
投票率が低い政治が国民の意見をしっかり反映していると僕は思えません。
特に投票率が極めて低い若い世代の意見などほとんど聞き入れてもらえていないでしょう。

それは誰かのせいではなく、
僕たち、自分たちのせいです。
人に責任を押し付け不満を言うだけでは何も変わりません。

日本は今、転換期を迎えていると思います。
今立ち上がらなければ日本はこのまま衰退していくでしょう。
そのうち中国の属国に成り下がるかもしれません。

どうするかは僕たち次第です。
僕は武力を高めよう、戦争をしようと言ってるのではありません。
日本人の持つ、日本文化の持つ力を再確認し、世界に発信していこうと言っているのです。

戦争のない平和な世界のリーダーとなり得るのは、他文化を認めることが出来、すべてを受け入れることの出来る日本以外にないと僕は思っています。
悲しみを多く知る日本だからこそ世界を優しさでつつむことが出来ると思います。

そうなるためにはまず今の日本の現状を変えねばなりません。
どうするかは自分たち次第。
一人一人の力は強くないですが、団結力のある日本人だからこそ成し遂げられることがあります。
江戸から明治に時代が変わるのに大きな影響を与えたのは大きな志を胸に抱いた青年たちです。
彼らに出来て僕らに出来ないはずはありません。

時間はかかるでしょう。
労力がどれほど必要なのかは想像もつきません。
報われないかもしれません。
でも、職業、業界の垣根を越えて数多くの人が自分の世界以外にも視野を広げ手を取り合うことが出来れば日本の未来は明るいです。

今の日本を変えるには、中からの動きだけでも外からの働きかけだけでも足りません。
両方向からのアプローチが必要だと僕は思っています(明治維新がそうであったように)
僕は日本を外から変えるつもりです。その為に今海外にいます。

 

僕は鍼灸師なので日本と世界の鍼灸界、医療界を変えたいと思っていましたが、このオーストラリア人の新しい友人と話をしたことでさらに大きな視野へと考えが広がりました。

僕一人で出来ることは限られていますが、一人でも多くの同志に出会うことが出来ればその輪は広がり、やがて大きなうねりとなり、世界を変えるほどの力を生み出すと信じています。

「出来るか出来ないかじゃない、やるかやらないかだ。明日は我が手に。」
By MITS

一人でも多くの日本の若者が世界へと羽ばたくのを願っています。
その為に僕が手助けできることがあればなんでもやろうと思っています。

海外留学(世界中どこの国であろうと)に興味がある人がいれば気軽に相談してください。全力でサポートします!
豪華客船で鍼灸師として働きたいという方がいましたら連絡をしてください。
いつでも大歓迎です!

MITS


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ブログでは鍼灸・医療・身体の事を中心にMITSが実際に経験したことから学んだことを書いています。

時には旅の話や日頃考えていることなど医療と全く関係ないことも書いています。

 

ブログを通して生き方、考え方などを伝えています。MITSの見て感じている世界を少しでも共有出来たらなぁと、このブログを通して人々が幸せに生きる力になれたらなぁと思って書いています。




note / Mits F Matsunaga(ミッツ・F・マツナガ)

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