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Date - 2019.02.12

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勉強会内容まとめ。筋骨格症状を診るために見るべきポイントについて。

こんにちは。
スポーツトレーナーとしてアメフトチームで働いていた経験があり、筋骨格症状は結構得意なMITSです。

先日、日本に帰って来まして、
Twitterで勉強会がしたいとつぶやきましたら早速勉強会を開催しましょうとお誘いを受けたので京都まで行って来ました。
今回は、京都の町屋で鍼灸治療をしてる安東由仁さんの「ゆに鍼灸院」で開催させて頂きました。
勉強会開催といっても鍋パをしたいからというのがメインでそのおまけ的な意味合いの勉強会になってましたが。

ゆに鍼灸院のホームページはこちら

由仁さんとは、なんだかんだ知り合ってから6年くらい経ちます。
僕が豪華客船に乗る前から知ってる数少ない鍼灸師さんで、彼女が以前トレーナーとして働いていた横浜桐蔭高等学校サッカー部にトレーナー活動の見学にも行かせて頂いたこともあります。

由仁さんは、数年来の付き合いのある僕が尊敬をしている鍼灸師さんです。


定期的に会いに行きたくなる雰囲気を持った方ですね。
放浪癖があって同じところにあまり寄り付かない僕からしたら、
なかなか居ないタイプの友人だったりします。

由仁さんの人柄と経験については、
履正社さんがとっても素晴らしいインタビュー記事でまとめていますのでそちらを読んでいただくととってもよく分かるかと思います。
読んでいて引き込まれる記事ですので一度読んでいただくと良いかと思います。

その記事はこちら↓

履正社の人 「人と人のま真ん中で。安東由仁」

そんな由仁さんのいる鍼灸院、
京都に近い方は是非治療を受けに行ってみると良いですよ!
いつまで町屋で鍼灸院をやっているかわからないので移転する前に是非1度!そして、2度3度と!

このままでは由仁賛歌で記事が終わってしまいそうなのでそろそろ本題の勉強会内容に移らさせて頂きます。

 

 

人の身体を見るポイント


みなさん、人の身体を見る時にどこに注目していますか?

どんな症状の患者さんを見るかによって、
多少の違いはあるとは思いますが、
今回の勉強会ではですね、
全体に的に人の体をどう見るのかっていうことを勉強していきました。

ちなみに今回の勉強会参加メンバーは鍼灸師さん、鍼灸学生さん、あとはヨガインストラクターの方も来てましたね。

由仁さんと僕はスポーツチームでトレーナーとして働いてましたので、
トレーナーの視点っていうのも入っているのかなと思います。

 

まず出てきたのは全体のバランスを見るということですね。

骨盤の上に肋骨がどうのっているのか、
さらにその上に肩がどうのっているのかというバランス。

これがずれてしまっているとですね、
立っているにしろ、
座っているにしろ体を動かすにするにしろ、
どうしても歪みが起こるわけです。

そうなれば痛みの原因となってきますので、
その歪みをどうとるのかっていうことに着目していくという道順になる訳です。

やはり、みなさん、立位でまずは見て、
アラインメントを確認してそれから座位であったり、臥位であったり、または動作確認というような流れで身体を診ていくようですね。

その中でも足の形、足首の周り、足部ですね。
それが結構大事だという意見が多かったです。

また、足の潰れ方といいますか、
かかとの脂肪の部分がどっちの方がより潰れてるのかっていうのもチェックポイントになってるようです。

ふくらはぎの形なんかもね、見てみると結構で左右差があったりしますよね。

それに合わせて動作確認ということで、
カーフレイズをさせて、かかとがどう上がるのかっていうのも見ていただくと
色々と分かることが出てくるんじゃないかなぁと思います。

あとは足の長さであったり、
骨盤の高さであったり、
もちろん脊柱のアライメントも必ず見ることが大切なのかなぁと思います。

肩甲骨の位置とか肩の高さっていうのも一つの指標になってきますね。

いきなり体に触れる前に少し距離を開けてパッと患者さんの体を見てみるというのが、
改めて大事なのかなーと思いました。

今回は普段感覚に頼って治療してるサマンサさん(彼女の治療院はこちら)も参加されていて、
サマンサさんは違和感を感じると違和感を感じたところが治療ポイントかなーなんてことも言ってたんですけども、
この違和感っていうのは人をずっと見てると分かる正しいアラインメントと悪いアラインメントの間にある差を感じるのかなと思います。

これを「まー、あの人は感覚だから」という風に切り捨てるんじゃなくて、なぜそう感じたのかっていうのを角度を測って数値であったりとか、写真を撮ってみたりして、アラインメントを確認してみると良いでしょう。

違和感を感じるっていうことは普段と何かが違うってことなので、
その違いっていうのは何なのかっていうのをしっかりと見てあげるっていうのが大切なのかなぁと思います。

そして、一つアドバイスと言いますか、
その感覚で悪いところがわかるっていう方は他にもいらっしゃると思うんですけど、
そういう方は、ぜひその感覚を大事にしつつ、
なぜ違和感を感じるのかっていうのを言語化して言葉で説明できるようになっていただくと治療の再現性が上がっていくと思います。

簡単にまとめますと、
人の体を見る時はまず立位で見て、
下から上までのアラインメントを確認しつつ、
どちらに体がどう傾いているのか、
筋肉の太さはどうなのか、
アーチが潰れていないのか、
それともハイアーチになってしまっているのか、
どちらの筋肉が大きいのか、
逆にどちらの筋肉が小さいのかっていうのをまず見てあげて、
そこから、動作の確認であったり、実際に触れてみて、
筋肉の硬さであったり筋肉の質感を診ていくという流れが良いでしょう。

 

その中でも特に足部が大切なのかなぁという意見が多かったですね。

僕個人は足部に加えて股関節と胸郭が大事なんじゃないかなぁと思っています。

 

 

実際にモデルを使ってケーススタディ


まずは皆で、普段何を見てるのかという意見を出しあって、
その後部屋を移動しまして、
ベッドのある部屋でケーススタディーという形でで、
実際にどう体を見ていくのかというのをやりました。

1人にまず立ってもらって立位で体をチェックして、
ベッドで寝てもらってさらに身体をチェックしてという流れで、
実際にどこがどう歪んでるからどこに問題があるのかというのをチェックしていきました。

目の前に壊れている体があると治したくなるっていうのが治療家の性と言いますか、
今日あんまり治療をするということは考えてなかったんですけども、
検査だけで終わろうかなーと。


結局鍼灸師が集まれば治療が始まるということで検査の後ちょこっと治療しました。

人の体のゆがみは面白いもので、
どこから来てるのかを見極めれればですね、
実際に歪んでるところを触れなくても歪みが治っていったりするんです。

今回の勉強会のケースではですね、
明らかにも膝が曲がっていると、
そして体も曲がっていると、
そんな症状に対して足部からのアプローチをやってみてどう変わるかっていうのを見たんですけども、
やっぱり足趾が動いてくると身体の歪みってのは整っていきやすいなぁというのを感じました。

 

大事ですね、足の指。

結構患者さんでも多いですね、足の指が動かないっていう人。
指が上に上がっちゃって指先が下に向いちゃうやつ。
ハンマートゥ(槌指)とか言ったりしますけど、
そういう風な足の指の形になっちゃってる人とか結構臨床で見かけます。

皆さん、足の指を自由に動かせますか?
足の指でグーパー、グーパー出来ますか?

もし動かないっていう方がいたら、ちゃんとトレーニングして動かせるようにしておいた方がいいですよ。
外反母趾とか、だいたい足の指が動かないのから来てますしね。

別のケースは腰痛を見てたんですけども色々と体の歪みがある中でどこが根本の原因になってるのかなぁというのをよくよく見てみるとですね、
どうやろ大腰筋が固そうだなと。

目星をつけて、その大腰筋を緩めてみたらどうなのか。
あとはどんな緩め方があるのかっていうのをやりました。

大腰筋が使えてない、
という人はとても多いのかなーと僕は思うんですけども、
その使えない理由が筋肉が弛緩すぎしすぎて使えないのか、
それとも筋肉が硬すぎて使えていないのかっていう二通りがあると思うんですけど、
ほとんどの場合は筋肉が固まりすぎて使えてないっていう場合が多いのかなーと僕は思います。

今回のケースはそれと同じケースだったので大腰筋を緩めるテクニックっていうのを使って緩めてみたんですけども、
やはり大腰筋を緩めてあげるだけで姿勢っていうのは結構まっすぐになっていきますね。

ちなみに僕がやった大腰筋を緩める簡単なテクニックというのは大腰筋の停止部、
股関節の付け根ですね、そこの硬結を取って、
硬結を圧迫しながらストレートレッグレイズで足を上げて60秒間持続圧を加えるという方法です。

ストレッチをする場合って筋肉を伸ばすことで弛ませると思うんですけども、
逆に硬結部に圧を加えながら筋肉を短縮させることでも緩ませることができるんですよね。

特に大腰筋にはストレッチより効果的なので、使ってみてください。

 

 

番外編。小ネタ


番外編と言うことで、雑談中に色々なことを話してたことも含め、
記憶に残ってることを少しシェアしておきたいと思います。

勉強会に参加してた中で感覚の優れた方、サマンサさんと話してた時に、
月曜断食をしてるときに糖質を食べると間質液が濁るよねっていう話になりまして。

僕はその感覚がよくわからなかったので、マジか!と思いましたけども。
皆さん、分かりますかね?その感覚。間質液が濁る感覚。僕にはわからん。。。

そのサマンサさん曰く、間質液が濁ってる時にはヘルシア緑茶が濁りを綺麗にするにとってもよく効くっていう風に言ってました。

まあ、彼女の感覚によるところなので、実際どうなのかは分かりませんけどね。

他に個人的に面白かったなぁと思うのは、骨盤底筋をしめるにはどうしたらいいのかという話ですかね。
僕は、骨盤底筋が弛んでるという感覚っていうのを感じたことがないので、
そもそもしめる感覚っていうのもなかなか感じるのが難しいです。

感覚的にそれを感じるにはどうしたらいいのかっていう話。

ケーゲル体操っていうのがあるらしいですよ。
産後のお母さんに良いそうです。
実際どういう風な体操なのかは説明省きますんで興味のある方は調べてみてください。

 

 

まとめ


最終的なまとめと言いますか、勉強会をしてみて出て来た答えと言いますか、ゴールと言いますか。

どういうふうに治療していくべきなのかっていうのは、
体を正しい位置、
正しい骨の位置にもっていくようにしてあげる、
解剖学的肢位に戻していくことが大切ということかと思います。

それが重要だよね、ということになりました。

今後、筋骨格症状を見て治療していく方は、
アラインメントを見てどういう歪みが出ているのか、
どこの筋肉に問題があるのか、
それがどこから来ているのか、
それをどう探していけるのかっていうのを考えて治療していくのが良いんじゃないかなぁと思います。

やはりそのためにはですね、どこが歪んでいるのかっていうのを見れれるようにならないといけないので、
解剖学の勉強っていうのはしっかりやって頂かないといけないなという風に思います。

また正常な人の体と正常じゃない人の体を見分けれるように、
普段から正常な人の身体の動きを注目して見ておくっていうことも大事なのかなぁと思います。

治療っていうのは何をするかよりも、どう診察をするのかっていうのが大切なのかなーと僕は思っています。
診察さえ間違えなければ、治療法っていうのは、何を選んでもいいのかなぁとも思います。

診察が正しくできていれば、自ずと正しい治療が選択できるんじゃないかな。
やっぱ大事っすね、診察っていうのは。

また、こういった診察についての勉強会をやりたいなぁと思ってますので、
興味がある方は次回是非参加していて頂けたらと思います。

ぜひ、今後もね、Twitterでそういったこと呟いていきますので、
Twitterの方にも、着目して見て頂けたらなぁと思っております。

随分と長くなってしまいましたが、
今回はこんなところで終わりとさせていただきたいと思います。

ああ、楽しかった勉強会!そしてお鍋がとっても美味しかった!
やっぱり日本のご飯は美味しいわ〜


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ブログでは鍼灸・医療・身体の事を中心にMITSが実際に経験したことから学んだことを書いています。

時には旅の話や日頃考えていることなど医療と全く関係ないことも書いています。

 

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note / Mits F Matsunaga(ミッツ・F・マツナガ)

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