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Date - 2018.03.27

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豪華客船から見える未来の世界の可能性

共通言語が英語の職場
それが豪華客船

 

中にはドイツやフランスに属するクルーズ客船もあるのでそう言った客船ではドイツ語やフランス語が船内で話される言葉になります。

日本でも飛鳥Ⅱというクルーズ客船が運航してます。スタッフには日本人が多いので日本語でクルーズを楽しむ事が出来ます。

 

しかし、こういった客船は大体小さなクルーズ会社の船ですので大きさは小さく、乗客が500人以下のものが多いです。
鍼灸師が乗るような豪華客船はすべて大きなクルーズ会社に属しています。
クルーは20カ国以上、時には50カ国以上から集まる船に乗る事もあります。

乗客は小さいものでは700人程度ですが、
大きいものでは4000人を超え、
最大のものでは約7000人まで膨れ上がります。
乗員も合わせると約1万人です。

共通言語は英語ではありますが、
たくさんの人種、文化が共存している環境が豪華客船と言えます。

文化が違えば考え方の元になるものが違います。
考え方が違えば対立や拒絶が起きやすくなる事は想像に難くないでしょう。

では、豪華客船の中でさまざまな対立が生まれ、
さまざまなグループが生まれ、
クルーは出身国で固まって交流があまり無いのか?

 

そんなことはありません。
確かに同郷のものと一緒に過ごす人が多いですし、時には対立が起こる事もありますが、それと関係なくさまざまな国の人々が家族のように仲良くなって行くのが豪華客船という環境です。

グループになりやすい組み合わせは確かに存在します。

アジアの人々
ヨーロッパの人々
アフリカの人々
スペイン語圏の人々

と言った感じで行動を共にするグループが出来る事が多いですが、
それよりも働いている職場の同僚でグループが出来る割合の方が高いです。

 

何人だからと人種差別をし、人を見下す人は船にはいません。
たとえ何人だろうと対等に接する事が出来る人達が船で働いています。

それはもともとそういう人が母国を出やすいというのもあるかと思いますが、
それよりも客船の環境が偏見を無くすのに大きな影響を与えているように思います。

 

今の世界情勢を見ていると多くの国や地域が
これまでのグローバルな社会の形成から逆行し、自国第一の主義へと移行しています。

自国のアイデンティティや文化が失われて行くことへの抵抗の現れの結果だと思います。

しかし、これは時に対立を
そして、新たな戦争を生む道となってしまうかもしれません。

事実、大きな戦争の機運は高まり続けています。

戦争を根絶し、見せかけではない平和な日々を世界中の人々が送れる日は来るのでしょうか。

もし、それが来るとして、
いったいそれはどんな形になるのでしょうか?

 

政治家や評論家が言う妥協案の1つに大国が核兵器を持ち互いに抑止力になる事で戦争が無い世界を保つ事が出来るというものがあります。
第2時世界大戦以降大きな戦争が起きていないのは核兵器という地球を滅ぼしかねない武器を大国同士が持っているからでしょう。
北朝鮮が核兵器の実験を繰り返し続けている以上、日本も核兵器を持つべきなのではないかという議論をする事も大切かと思います。

 

しかし、それは所詮妥協案であって、
真の世界平和への道ではないように思います。

何が正解かは僕にはわかりません。
しかし諦めず考え続ける事が大切なのではないでしょうか。

 

僕には豪華客船の中のクルーの生活がそのヒントになり得るのではないかと考えています。
多くのクルーはそんな事を考える事もなく自分の仕事を全うし、ゲストがクルーズ旅行を楽しむ為にどうしたら良いかを考え、またはどうやって売り上げを上げるかを考え、会社はサービスの向上の為のシステム作りやクルーのトレーニングを行っています。
豪華客船の生活から世界平和のヒントを考えている人間は僕以外居ないのかもしれません。

僕は多人種多文化が共存し共通言語で生活をする豪華客船という環境は1つの答えに到達しうるモデルになるのではないかと考えています。

豪華客船という環境に適応して行くクルーの特徴は、オープンマインドであること、他文化を理解出来なくても受け入れること、自国以外の祝祭日を一緒に楽しめること、他人と対等に接することが出来ること、なんでも挑戦してみることなどが挙げられます。

そして、すべての物事の中にリスペクトがあり、
規律を持ってクルーは生活をしています。

規律を守らないクルーはクビになる事もあります。

なぜ、さまざまな国から集まっている人々が同じ規律を守って生活していけるのか。
それはひとえに船に乗ってすぐと定期的にトレーニングが行われているからだと僕は思います。

つまり理念と規律を植え付ける教育です。

国を発展させるのにも
会社を成長させるのにも
重要なことは教育です。

教育がしっかりしておらず、
理念と規律が定まらなければ組織は立ち行かなくなるでしょう。

 

僕は今まで4つのクルーズ会社で働いて来ました。
会社が違えばトレーニング内容も違います。
ですが、どのクルーズ会社にも共通しているものがあります。

それは相手を尊重する事、そして助け合う事。

もちろんそれ以外にも似通っているものがありますが、
相手をリスペクトする事が船で生活する上でとても重要になっています。

豪華客船という環境は、短くまとめると、
各国の人々が自国のアイデンティティを保ちながら他国の文化を受け入れ、共通言語である英語を話しながらさまざまな国の単語も同時に使い、互いに尊重し、共同生活を送る場所です。

真にグローバルな環境だと言える事が出来ます。
そんな豪華客船の環境から学べることは多いのではないでしょうか。

今までの記事では仕事の事について、
鍼灸師の立場から豪華客船のことを書いて来ましたが、

それ以外に人として学び、成長出来る環境であるという事をもっと多くの人に知ってもらい、
世界を知り、見識を広げ、人間性を成長させる為に豪華客船という環境を選択する人が増えたら良いなという想いを込めて今回の記事を書きました。

また、現在クルーズ客船で働いている人が、
今までとは違った視点から船の生活を見つめ今後の世界の事を考えてくれたら嬉しいです。

MITS

 


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ブログでは鍼灸・医療・身体の事を中心にMITSが実際に経験したことから学んだことを書いています。

時には旅の話や日頃考えていることなど医療と全く関係ないことも書いています。

 

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